”コベカツ”で変わる神戸市の中学部活!神戸塩屋吹奏楽団のマーチングバンド「RAD」が参加者募集中!

”コベカツ”で変わる神戸市の中学部活!神戸塩屋吹奏楽団のマーチングバンド「RAD」が参加者募集中!

この記事は、2025/6/11(水)にYahoo!ニュースで公開した内容を、
掲載終了に伴い、当ブログへ移設・再公開しています。

この記事は、実際に現地を訪れて取材・執筆しています。
掲載している情報は取材時点のものであり、
最新の内容と異なる場合があります。

神戸市にお住まいの方なら、「KOBE◆KATSU(コベカツ)」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

小中学生のお子さんがいる方はご存知かもしれませんが、神戸市の中学校では、2026年9月にこれまでの部活動を原則終了し、地域団体が運営する新たなクラブ活動「KOBE◆KATSU(コベカツ)」へと移行します。(※先行実施は2025年9月から)


【KOBE◆KATSU開始までのスケジュール】

※本画像は、神戸市教育委員会の許可を得て、公式サイト「KOBE◆KATSU(コベカツ)―やりたいことに、きっと出会える」より転載しています。

部活動の常識が変わりつつある今、垂水区を拠点として、音楽が大好きな小学5年生から中学3年生が集結したマーチングバンドがあります。

今回は、コベカツへの登録申請を予定するこのマーチングバンドと、彼らが属する吹奏楽団の練習風景を取材してきました!

ひょっとしたら、次は ”あなた”がこの活動に魅了される番かもしれません。
募集要項も最後に紹介するので、ぜひご覧ください。

9月のマーチングコンテスト出場を希望する場合は、6月22日(日)までにメンバー登録をお願いします。大丈夫、今ならまだ間に合います!

もくじ

地域に芽吹く吹奏楽団とマーチングバンド

今回取材させていただいたマーチングバンド「The Radical Mercury Marching Band(ザ・ラディカル・マーキュリー・マーチング・バンド/通称:RAD)」は、小学5年生から中学3年生の子どもたちが参加し、週に1〜2回、おもに平日夕方に垂水区内の小中学校で活動しています。
※コベカツに移行後のスケジュールは未定。

The Radical Mercury Marching Band(ザ・ラディカル・マーキュリー・マーチング・バンド/通称:RAD)

◆公式Instagramからマーチングバンドの様子をチェック!
神戸塩屋吹奏楽団 Instagram【吹奏楽・マーチングやろうぜ!】

このマーチングバンドは、2019年にスタートした幅広い世代が参加する座奏バンド「神戸塩屋吹奏楽団」から2023年の春に結成されました。

子どもたちは、マーチングの練習に加えて、座奏の練習にも参加しているという話を聞き、さっそく見学させてもらうことに。

「どんな人たちが、どんな想いで取り組んでいる活動なのかしら」
そんな気持ちを抱きながら、この日の練習場所である塩屋小学校へと向かいます。

世代を超えて響き合う、熱気あふれる練習風景

土曜の午後2時、神戸・塩屋小学校を訪ねると、開放教室と体育館を使用し、神戸塩屋吹奏楽団の人たちが練習していました。

和気あいあいとした雰囲気から練習に入った途端、子どもたちの表情が引き締まります。
練習中のひとコマ。音楽が形になっていく時間。

管楽器の音色、打楽器のリズム、指導に耳を傾ける子どもたちの姿。世代を越えて響き合うエネルギーを感じて、少しうらやましい気持ちになります。

熱気のあふれる練習ルームの一角から、見守るような視線を注いでいるのは、団の設立者であり代表者である西川さんです。


西川さん:ほんと、いろんな世代がいるでしょ(笑)。子どもから大人まで本当にみんな練習熱心なんです。

ポジティブで優しそうな雰囲気をまとった西川さんに声をかけられ、緊張が少しほぐれた私。
マーチングで団長をされている應谷さんと、副団長の城戸さんにもお会いすることができて、さっそく気になっていたことを、聞いてみることにしました。

なぜ地域でマーチングバンドを?RAD誕生の背景と想い

「神戸市塩屋吹奏楽団」を立ち上げ、団長をされている西川道代さん

──RADの母体となる座奏バンド「神戸塩屋吹奏楽団」を立ち上げられたきっかけは何だったのでしょうか?

西川さん:
息子が中学2年生のとき、2018年に策定された部活動ガイドライン(※)の影響で、部活動の練習時間が大幅に短くなってしまったんです。

もともと息子の通う塩屋中学校では吹奏楽部がとても熱心で、多くの子たちが「絶対に全国大会に行きたい!」という強い思いを持っていました。それだけに、練習時間が制限されたことをとても残念がっていて……。

せっかく頑張ってきたのに、思うように練習できなくなった子どもたちを見て、「何か力になりたい」「頑張りたい子が、ちゃんと頑張れる場所をつくってあげたい」という思いがこみ上げてきました。

それなら、地域の子どもたちが思う存分音楽を続けられる場所を作ろう――。そう決意し、まずは練習場所を探すところから始めました。

そんな中、加藤先生(元塩屋中学校吹奏楽部顧問で、現在、神戸塩屋吹奏楽団の指揮者もされている方)にご相談したところ、「地域バンドにしたらどうだろうか?」というアイデアが生まれ、それがきっかけとなり、神戸塩屋吹奏楽団が立ち上がったんです。

さらに、大人と一緒に演奏することで中学生にも良い刺激になる——そんな思いから、加藤先生がかつての教え子たちにも声をかけてくださって、いまのような、世代をこえた吹奏楽団になっていったんです。

※ 2018年5月に策定された「神戸市立中・義務教育学校部活動ガイドライン」のこと

世代を超えた練習風景:「こうやって吹くといいよ」先輩のひと言が、音を変えるきっかけに。

──なるほど。子どもたちの「もっと練習したい」という願いを叶える方法が、吹奏楽団の立ち上げだったんですね。そこからさらにマーチングバンドを立ち上げられた経緯も教えていただけますか?

應谷さん:

2022年に加藤先生が福田中学校に赴任された際、生徒たちから「マーチングをやってみたい」という声が上がったんです。

当時はまだコロナ禍の影響が残っていて、先生も「今はちょっと難しいかも、ごめんね」と返されたそうですが、先生の中にはずっと「子どもたちに感動や達成感を味わってほしい」という思いがあったのだと思います。

塩屋中学校時代、子どもたちを全国大会に連れて行った経験があり、そのときの手応えや感動が先生の中に残っていたんじゃないかと。

私にとっても、子どもたちが頑張る姿を間近で見られることは本当に感動的で、「何かしてあげたい」という気持ちが自然と生まれてきました。

マーチングバンド「RAD」の団長をされている應谷祐月さん

そんな中、私がマーチングの指導者ライセンスを持っていることを先生が知り、話が一気に進んだんです。
2022年の初めて参加したスプリングコンサートでは、僕がコンテ(フォーメーションの流れ)を書いて、経験者の大人たち10人ほどでマーチングを披露したんですね。

たぶん、それを見た子どもたちは「かっこいいな」「自分もやってみたい」と思ってくれたんだと思います。2023年4月に「マーチングやってみませんか?」というチラシを配ったところ、たくさんの「やってみたい!」という声が集まって。そこから、RADの結成にむけて本格的にスタートした感じです。

2022年に初めて参加したスプリングコンサートの様子


──吹奏楽団やマーチングバンドを作るまでには、相当な難しさがあったのではないですか?

西川さん:
うーん、難しさ…そうですねぇ。本当にいろいろと、ありました。

一番に頭に浮かぶのは、やっぱりお金のことでしょうか。楽譜だけでも、大きな曲はびっくりするくらい高価で、1曲5万円なんていうものも…。たくさんの曲を演奏会で披露しようと思うと、どうしてもそこにお金がかかってしまって。

それから、指導者の方々を見つけるのも、大切なことだからこそ苦労しました。

実は今の活動も、本当に献身的に協力してくださっている指導者の皆さんや、温かく見守り助けてくださる方々のおかげで、なんとかこうして続けることができている、というのが正直なところなんです。

── なるほど……。たくさんの壁があって、それでも活動が続いているのは、西川さんの思いに共感していらっしゃる団員の皆さん、そして地域の方々の存在があるからこそなんですね。

音楽をとおして出会うもの、育つもの

平日に行われているマーチングの練習風景:子どもたちの真剣な眼差しが印象的。

──「神戸塩屋吹奏楽団」そしてマーチングバンド「RAD」の活動は、子どもたちにとってどんな魅力や学びがあると感じますか?

西川さん:
吹奏楽団では、大人のメンバーと一緒に演奏できるというのが、子どもたちにとって大きな刺激になっていると思います。中学校の部活だけではなかなか出会えないような ”いい音” を、すぐ隣で聴いたり感じたりして、「すごくきれいな音だな」とか「こういう吹き方があるんだな」ってわかってくる。それが、音楽のイメージや表現力にもつながっていくんじゃないかなと思っています。
それって、すごく貴重な経験だと思うんです。

城戸さん:
RADに関して言うと、小学5年生から中学3年生まで、学校も住んでいる場所もバラバラな子たちが集まってくるんですけど、練習しているうちにみんな本当に仲良くなっていくんです。

最初はちょっと緊張してた子も、いつのまにか打ち解けて、自然に交流できるようになっていくんですよね。そういうふうに、年齢も環境も違う子たちが一緒に過ごす中で、コミュニケーション力がどんどん育っていくのを見て、なんだか頼もしく感じます。

マーチングバンド「RAD」の副団長をされている城戸彩花さん


應谷さん:
そうですね。子どもたちの心の中には、マーチングの大会に出るという大きな目標がはっきりしています。だからこそ、子どもたちも本気になれるし、メンバーに仲間意識も出てきます。

最近すごく感じているのは、休憩時間に、自分から楽器を持って自主練習を始める子が増えてきたことです。前にも一人か二人くらいはそういう子がいたんですが、気がつくと増えていて…。
指導している僕達も、みんなマーチングが大好きなんです。そういう想いが少しずつ、子どもたちにも伝わってきてるのかなって感じていて。そういう姿を見ると、指導していて本当に嬉しいし、やっててよかったなって思います。

ユニフォーム姿の子どもたち。高揚感が伝わってきます。
RADのメンバーでランチタイム

コベカツを通して、子どもたちに叶えたいカタチ

── コベカツの登録団体として、新たな一歩を踏み出しつつある「RAD」。
今後、子どもたちにとってどんな成長の場になっていくことを目指していますか?

西川さん:

家庭でも学校でもない“もうひとつの場”があるというのは、思春期の子どもたちにとってすごく大事なことだと感じています。

年齢や学校を越えて関わり合える場が、子どもたちの社会性や自信を育んでくれる。そして、挑戦の中で得られる努力のプロセスや成功体験は、きっとこれからの人生の糧になるはずです。

こうした経験を重ねられる場が、地域にあるということ。それがコベカツの持つ力だと思っています。

RADも、子どもたちの “もうひとつの場” として、成長をそっと支えていけたらと願っています。


應谷さん:
今すでに、様々な事情で「マーチングをやりたいのにできない」という子どもたちがいると思います。
私には、そういう子どもたちがマーチングに向き合える場を作りたいという思いが、ずっと昔からありました。

好きなものは好きなものとして、確固たる意志を持ち続けてほしい。
これまでの活動でもそうでしたが、コベカツに移行してからも、RADがそうした気づきを得られる場所になればいいなと思っています。


城戸さん:
私は、吹奏楽やマーチングは、大人数で一つの目標に向かって努力する、子どもたちにとって貴重な経験だと思っています。

大人になってからも努力の機会はあるかもしれませんが、子どもたちが “今” この場で得られる経験は、やはりそれとは違うものだと思うんです。

子どもたちが「うまくなりたい」と願い、汗を流し、仲間と共に諦めない心を育てていく姿を見ることが、私の指導を続ける原動力です。それほど、子どもたちには大人の心を動かす力があります。

これから、コベカツをきっかけに集まってくれる子どもたちにとっても、ここでの経験が、仕事や夢、そしてその先の人生につながっていくと信じています。

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今回の取材をとおして、子どもたちを応援する方々の想い、そして子どもたちの真剣なまなざしに、胸を打たれる瞬間が何度もありました。

いま、中学部活動のカタチが変わりつつあります。それにともない、子どもたちが音楽に触れるカタチも新しくなろうとしているのだと感じました。

神戸塩屋吹奏楽団・RAD、新メンバー募集中!

「神戸塩屋吹奏楽団」「The Radical Mercury Marching Band(RAD)」では、大会出場・地域イベントへの参加に向けて、ともに音楽に熱中できる新規団員を募集中です!

吹奏楽やマーチングに興味のある方は、ぜひお問い合わせください。


【募集要項】

見学・体験のお申し込み & お問い合わせ方法は以下のとおりです。

6月の練習体験をご希望の方へ

6月練習体験会 申し込みフォーム

9月のマーチングコンテスト出場を希望する場合は、6月22日(日)までにメンバー登録をお願いします。大丈夫、今ならまだ間に合います!

→ お問い合わせはSNSからも受け付けています。
「神戸塩屋吹奏楽団・RAD」公式LINE
神戸塩屋吹奏楽団 Instagram(DMでどうぞ)
RAD Instagram(DMでどうぞ)

◆ The Radical Mercury Marching Band(通称:RAD)
 マーチングバンド

・対象:小学5年生〜中学3年生
・楽器経験:不問(初心者も歓迎)
・活動場所:主に神戸市垂水区内
・活動頻度:週1〜2回
※座奏とマーチング、両方の練習に参加いただきます
・団長:應谷 祐月

◆ 神戸塩屋吹奏楽団
 座奏を中心とした吹奏楽団

・対象:RADの参加者および高校生〜大人
・楽器経験:必要(経験者向け)
・活動場所:塩屋小学校 イルカルーム など
・活動頻度:週1回(主に土曜日)
・団長:西川 道代

もくじ